ポンつけボアアップキット!プロトタイプ製作開始!

長年研究してきた安い!お手軽! 壊れない! の3点セットボアアップのプロトタイプの製作にかかります。

用途は待ち乗りでここ一番加速、パワーがほしいです。

ボアアップと排気量、発熱、パワー、スピードの関係を長年研究してきたところ一つの答えが見つかりました。

ボアが大きくなればなるほどパワーが上がるような感じがしますが、実は50ccの設計で開発されたエンジンですので、ボアを大きくすればするほどシリンダーの肉厚が薄くなります。結果、熱を持ちます。

熱を持てば持つほどパワーダウンします。

冷却のために燃料を増やせばいいのですが、増やしすぎると高回転でもごつきます。
結果、発熱を抑えパワーを維持するには適切なボア容量をを選択する必要があります。

ライブディオの定番は68ccです。71ccもありますがリスクが増えます。国産品で71ccのボアアップキットがリリースされていますが、圧縮を低めにとってリスク回避しています。
スーパーディオでは80ccのボアアップキットもリリースされていますが、エンジンの縦置きと横置きの違いで許容範囲が異なるためAF35よりAF27の方が改造に適しているとも言えます。

また、国産品で64ccのボアアップキットもリリースされています。発熱を抑えかつピストンリングが1枚で抵抗を減らしピークパワーを維持するためです。

排気量に応じたエンジン設計

排気量の大きいエンジンは排気量に応じたエンジン設計が行われています。ボアアップはエンジンの大きさそのままに内容量だけを大きくするわけですからリスクを伴います。

比較的安価で入手できる台湾製ボアアップキットですが、素組みで満足できた人は少ないと思います。なにかしら手を加えるひつようがあり、そのためにはある程度知識が必要です。

国産ボアアップキットも値はありますが、必ずしも素組みで結果を得れるものではなく海外、国産問わず個体差もありますが、海外製は安い分手を加える必要があり、国産品でもある意識が必要となります。

そこで、もっと手軽にモアパワーを得れるキットを開発します。

まず、抱きつきはなぜ起こるのか

空冷エンジンは冷却が不十分で結果かなりの高温になます。
シリンダーとピストンが熱膨張し隙間が無くなり混合気が行き渡らなくなります。
結果、潤滑出来ずアルミのピストンが溶け出しシリンダーに固着することです。

前置きが長くなりましが、今回は台湾製62ccのボアアップキットをポンつけできるよう加工します。

抱きつかないボアアップキット ライブディオ用
台湾製ボアアップキット62cc

まずはピストンから見ていきましょう

さくが台湾製お世辞にもきれいとは言えません。が、使うには問題ありませんの気にしません。

49.9の刻印があります。50ccのシリンダーをポーリングしたのかもしれません。が、使うには問題ありませんので気にしません。

数箇所で計りましたが、一番狭い箇所のスカート部分で0.02mm写真は0.08mmです。このまま組めば抱きつく可能性があります。

この隙間に混合気を送り込み潤滑してやれば抱きつかないはずです。

刻印は上下の向きを示すマークのみトップ、セカンド判別するには写真にもあるように形状を厚みです。当然セカンドリングの厚みですとピストントップリング部分には入りません。

排気ポート側

最初はこのように切り欠こうと思いましたが、こするとお手軽ではなくなり、同じものをもうひとつ加工することが難しくなるため、潤滑ホールとオイル溜を多い目に加工する方針に決めました。

加工前
加工前
加工前
加工前
加工後
加工後
加工後
加工後

シリンダーは基本的にポートのバリ取りだけです。削りたい箇所はあるのですが、そうすると同じもを作ることが難しくなるのでポートのバリ取りだけ行いました。ポートの淵が銀色になっている部分が削り取られた箇所です。

さぁ、このボアアップキットをフルノーマルのライブディオZXに取り付けテストします。乞うご期待ください。

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